白楽天山の名前の由来               

 中国唐の詩人白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うたところ、七仏通戒偈(しちぶつ つうかいげ)
の最初の句である「諸悪莫作(しょあくまくさ)・衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)=(悪い行いをせず善い行いをしないさい)」と答えた場面を表しています。
 道林禅師は、緞子地(どんすぢ)の紫衣を着け藍色羅紗の帽子(もうす)をかぶり、手に数珠と払子を持ち、松の枝の上に座し、白楽天は唐織白地狩衣の衣装に唐冠をかぶり笏を持って立っています。

 祇園祭の舁山(かきやま)の殆どは室町時代に流行した能楽を山舞台の上で演じたものであり、とりわけ白楽天山の姿態は典型的なそれであるから、能楽の曲目中にこのような説話の内容をもつ曲があったはずですが、現行曲の「白楽天」は全くその内容を異にするものであり、廃曲中にもそれとおぼしきものを発見することはできません。





       



白楽天山の特徴(学問成就を祈願して、合格絵馬・お守りがあります。)  


 
 
この白楽天山の特徴は、上に乗っている唐の詩人、白楽天が視察官として西湖の北の山に赴き、老松上に住む道林(どうりん)禅師を訪れて問うた場面を表現しています。

 「仏法の大意如何に?」 道林禅師は「諸悪莫作 衆善奉行(善いことをせよ。悪いことはするな)」と、はぐらかすような答え。 白楽天は半ばあきれて「そんなことは3つ子も知っています」。「左様。しかし80の老翁でも行いがたいことなのだよ」。 白楽天は道林の徳に感服して帰ったという。 この問答が山のテーマで、山上には道林禅師と白楽天が立っているが、脇役の白楽天が山の名になっているのが特徴です。